第一話



ここはパイオニア2の移民用の住宅地。パイオニア計画[大規模移民計画]によって
ラグオルに降り立つためにパイオニア2に乗り込んだ人々が住んでいる。


「おーい、急げー!!おくれんぞ!!」


あまり広いとも言えない住宅の入り口に一人のヒューマー(以下アオイ)の声が響く、
結構な声の音量でこの部屋の一つ向こうにある寝室にも軽く聞こえているだろう。
その寝室には慌てながらハチマキを結ぶフォーマー(以下フェイト)がいた。


「わかったわかった!!ちょいまって!!」


フェイトは叫びながらドアを力強く開け、アオイのもとに行こうと急ぐ。
しかし、ドアの前にはピンクのエプロンをかけた大柄なヒューキャスト(以下アルテマ)が立ちすくんでおり。
フェイトの行く手を阻んでいた。


「フェイトさん、朝食は…?」

「そんなんくってる暇ねぇよ!!」

「でも朝食をぬくと太り…」

「いらね!パスパス!まじでパスだから!」


フェイトは激しく拒否するが、アルテマはフェイトに朝食をおしつけている。
すると、フェイトは、アルテマの足元にラバータを放った。

「フェイトさん!?なんですかこれはー!!!?」

「ごめん、まじ俺急いでんだ!!飯くいたくなったら呼ぶからさ!」

そういうとフェイトは申し訳なさそうな顔をしながら入り口の方にかけていく。



「ま、またせたな…っ」

すぐそこの部屋からきただけなのにフェイトは息を切らせている。


「お前…依頼は何時からだったっけ?」

「11時です…けど??」

「今何時だ?」

「えー…と…」


フェイトは自分の時計に目をやると、一瞬にして横とびしていたら隣の人にぶつかってしまった心境にかられた。

「…12時!!!?」

「時計くらいみろよ」

アオイは少し苦笑いをしていた。
そこに氷が溶けたアルテマが駆けつけてきた。

「アルテマ…さっきの朝食じゃねえじゃん!!」

「しかし私の体内時計では…」

アルテマは苦し紛れのちょっとした言い訳を言い出そうとしたとき…

「完璧遅れたな。ほら、走っていくぞ!アルテマ、留守番よろしく!!」

アオイはそういうと凄い速さで走っていった。
フェイトもそれを追いかけ、自分のマックスのスピードを出した。
ふと、家の入り口を見ると、アルテマがいってらっしゃいませ〜と手を振っていた。